ルネサスエレクトロニクスの真岡朋光執行役員兼オートモーティブソリューション事業本部副事業本部長は日刊自動車新聞の取材に応じ、車載用半導体不足の問題解消時期について明らかにしなかった。少なくとも2020年度内に解消する目処は立っておらず、問題解消には時間を要する可能性がある。車載用半導体の価格値上げに関しては「複数の顧客と合意した。残りは条件を詰めている」(真岡執行役員)段階としている。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、昨年4~6月に自動車が減産となったことから半導体各社は、5G(第5世代移動通信規格)やデータセンター向けに生産をシフトした。その後、自動車生産が回復し、車載半導体の需要も急伸したことから供給が追い付いていない。

 同社の半導体製品の受注から納入するまでのリードタイムが24週間かかる。真岡執行役員は「自動車の優先順位が低いわけではない」としているが、少なくとも3月中に半導体不足が解消できる目処は立っていない。

 半導体受託製造会社が要求している値上げに関しては「マテリアルコスト(原料価格)が上がっているため、そこは(顧客にも)負担をお願いしたい」(真岡執行役員)とし、強気の価格交渉を進めていく方針。