三菱ふそうトラック・バスは、スウェーデン家具大手のイケアの日本法人に小型電気トラック「eキャンター」を3台納入したと発表した。イケアは25年までに輸送車両のすべてを電気自動車(EV)とする方針を掲げている。

 イケアはエネルギー関連の温室効果ガス排出量を 2030年までに80%削減する方針で、それを実現する上で輸送車両をEVに置き換える考えだ。三菱ふそうの電気トラックは国内だと20年3月に2台、同12月に1台イケアに納入している。1台は店舗間の商品納品業務、残り2台は顧客向けの商品配送用で活用し、走行中の温室効果ガス排出削減につなげている。

 eキャンターの1充電当たりの航続距離は約100kmとなっている。店舗間配送で使われる1台は平均走行が1往復で約50km、2往復では100km以上になる場合もあり、最大限の走行距離で稼働できることが実証されている。

 カーボンニュートラルの実現が世界的なトレンドとなる中、走行中に二酸化炭素を排出しないEVは商用車を使用する事業者においても関心が高まっている。