LNG燃料自動車船の完成イメージ

 日本郵船は、中国の造船会社である招商局南京金陵船舶に液化天然ガス(LNG)を主燃料とする自動車専用船4隻を発注したと発表した。2022年から23年にかけて完成する見通しで、欧州・中近東航路への投入を想定する。

 今回発注した4隻には、主機関にスイスのWinGD社の「X―DF2・0 iCER」を世界で初めて採用した。これにより、排気ガス中のメタン分を半減させ、燃料消費量の改善とともに、さらなる温室効果ガスの削減に寄与する。

 バッテリーハイブリッドシステムを搭載することで、主機関、発電機関の負荷変動をバッテリーで軽減し、燃費改善を図る。LNG燃料化とこれら新技術の搭載により、従来の重油焚き船に比べ硫黄酸化物(SOx)を約99%、窒素酸化物(NOx)を約96%削減する。加えて、最大で約40%超の二酸化炭素(CO2)排出削減を見込む。

 同社は、今後約10年間に建造する約40隻の新造自動車専用船を全てLNG燃料船にするとしている。30年代半ば頃からは水素やアンモニアなど、より環境負荷の低い舶用燃料を用いたゼロエミッション船への切り替えを目指す。