ホンダは28日、二輪車用エンジンオイルを12年ぶりに刷新し、2月1日に発売すると発表した。パッケージやラインアップを大幅に見直すほか、主力の「G1」を低粘度化することにより燃費性能とともに、低温時の始動性を高める。
G1は、同社が新製品の開発時にも使用する主力のスタンダードエンジンオイル。これまでの「10W-30」から「5W-30」に低粘度化し、従来品と比べて燃費性能を1~2%改善するとともに、エンジンのかかりにくい冬季の始動性を向上する。加えて従来は鉱物油を採用していたが、コストの高い部分化学合成油に変更し、耐久性や静粛性も向上する。そのため、価格も従来品と比べて上昇するが、競合他社の鉱物油エンジンオイルと同等のリッター当たり1400円(税別)に抑える。
G1の改良と同時に、これまで同社エンジンオイルブランド「ウルトラ」で8種類あったラインアップを6種類に集約する。パッケージは、シンプルだった従来のコンセプトを踏襲する一方、カラーバリエーションをつけるとともに「スポーツ」や「プレミアム」といった推奨用途を付記し、分かりやすいデザインを採用。新製品に合わせたウェブページや販促ツールも展開する。