日本自動車連盟(JAF、藤井一裕会長)ではモータースポーツを自動車文化の象徴と位置付ける。今年もその振興につながる様々な活動を展開する。
その軸となる活動の一つが「オートテスト」だ。英国発祥のモータースポーツで、一定区画内にパイロンなどを使用して設けられたコースを走行し、ゴールまでのタイムおよび運転の正確さを競うもの。コースのなかにパイロンで作られた後退での車庫入れなど、日常の運転で求められる内容などが盛り込まれているのが特徴。各地区のオーガナイザーの協力を得て開催している。
ライセンスやヘルメットの着用も必要ない。自家用車で気軽に参加できるとあって、年を追うごとにその認知度は高まっている。今年も新型コロナウイルス感染防止策を徹底したうえ、各地区で開催する。モータースポーツファンを草の根から開拓したいとする狙いがある。
モータースポーツライセンス講習会については、昨年に引き続き、コロナ感染防止の観点から一部を除き、オンラインで実施する。
近年、注目を集め始めているデジタルモータースポーツ(eスポーツ)に対する取り組みにも本腰を入れる構えだ。昨年から同スポーツに対する研究を開始しており、今年から「デジタルモータースポーツ部会」を正式に立ち上げた。国内における共通のルール作りやリアルスポーツ同様、競技会公認などの取り組みを展開していく見通しだ。自動車文化としてのモータースポーツ振興につなげていきたいとする考えだ。