ボルトEVベースの自動運転車両

 ホンダは20日、ゼネラル・モーターズ(GM)などと2021年に日本で自動運転の技術実証を開始すると発表した。GMの「ボルトEV」をベースにした自動運転車両を使用し、日本の交通環境や法規制への適合に向けた検証を実施する。自動運転車両を使用したモビリティサービスの実現を目指す。

 ホンダとGM、GMの自動運転子会社であるクルーズの3社が日本における自動運転モビリティサービス事業に向けた協業を行うことで基本合意した。21年から開始する技術実証は、まずホンダ所有地の敷地内で検証し、その後は公道での実証も検討する。

 3社はモビリティサービスの専用車両である箱型の自動運転車「クルーズ・オリジン」も開発しており、将来的に同車両を活用したモビリティサービス事業を展開する。技術実証の成果も生かし、ホンダが20年2月に新設した子会社のホンダモビリティソリューションズが日本で実施するモビリティサービスの構築を進める。ホンダはGMやクルーズとの取り組みを通じて、地方が抱える交通課題の解消や都市の活性化につなげる考えだ。