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 東京空港交通は、成田・羽田両空港を利用する帰国者・入国者専用バスの運行を16日に開始すると発表した。コロナ禍で、帰国者・入国者には感染拡大防止の観点から空港から自宅・ホテルまで公共交通機関を使わず、ハイヤーや自家用車などの利用を求められている。しかし、移動費用が高額になることなどから、帰国者・入国者の一部は政府の要請を無視して一般の公共交通機関を利用するケースがあると見られている。同社の専用バスは、帰国者・入国者の一般公共交通機関の利用を抑制する一助になるとして期待されている。

 当面は1日当たり両空港発で各3便運行する。利用対象者は、両空港から入国する外国人と帰国者のうち、PCR検査の陰性者、または検疫検査非対象者で、バスの行き先となっている都内ホテルに宿泊する人。行き先のホテルは、2週間待機する対象者の受け入れ態勢を整えた赤坂エリア6施設、新宿エリア6施設の計12施設。

 乗車希望者はオンラインによる専用ページから予約・決済する。乗車時にパスポートによる本人確認と宿泊ホテルの確認、QRコードの乗車券確認がある。乗り場も限定されており、同社の回数券や割引制度、空港内のチケットカウンター、自動券売機は利用できない。

 運賃は成田発が大人4000円、小人2000円、羽田発が1500円、750円で、通常運賃より数百円程度の上乗せのみで抑え、利用しやすい価格設定を実現した。