東京慈恵会医科大学附属第三病院 リハビリテーション科教授、一般社団法人 日本交通科学学会 評議員

〇はじめに警察庁発表の平成29年度の交通事故の発生状況資料によると、原因となった法令違反は、安全不確認(30・7%)、脇見運転(15・6%)、相手の動きへの注視が足りない動静不注視(11・3%)、漫然運転(8・6%)、運転操作不適(6・6%)でした。一方、米国運輸省道路交通安全局の分析によると、2005年から07年に発生した75万6570件の交通…