マツダは「マツダ3」を商品改良して19日に発売した。エンジン制御の見直しにより、最高出力や最大トルクを向上し、走行性能を高めた。上級グレードの「e-スカイアクティブX」は従来モデルの既販車でも同様の性能にアップデートできる。エンジン制御の見直しのほか、全グレード共通してサスペンションの改良や安全装備を充実化し、商品力を高めた。

 e-スカイアクティブXは、火花点火制御圧縮着火(SPCCI)と独自のマイルドハイブリッドシステム「Mハイブリッド」を採用したガソリンエンジン。商品改良では、排ガス再循環装置(EGR)の推定制御の精度を高めてより多くの空気をシリンダーに加えることで、ほぼ全ての回転域のトルクと出力を向上。最高出力は132キロワットから140キロワットに、最大トルクは224ニュートンルメートルから240ニュートンメートルにそれぞれ高めた。燃焼フィードバック制御の精度向上やアクセルの踏み込み方でドライバーの意図を予測することにより、応答性や加速性も引き上げた。

 一方、1.8リットルディーゼルエンジンを搭載する「スカイアクティブ-D」も制御変更で最高出力を85キロワットから95キロワットに向上した。足回りはコイルスプリングやダンパーの特性変更で振動を抑制し、ダイナミクス性能や乗り心地を改善。安全装備では高速道路で運転疲労を軽減する「CTS」の上限速度を時速55キロメートルから高速域まで引き上げた。

 価格は222万1389~368万8463円(消費税込み)。e-スカイアクティブXは319万8148円から。