マツダが9日に発表した2020年4~9月期連結業績は、売上高が前年同期比34.6%減の1兆1157億円、営業損益は528億円の赤字となった。通期見通しはグローバル販売台数の市場別内訳や為替前提を見直したものの、「先行きの不透明感」(藤本哲也常務執行役員)から7月発表から変更はしなかった。

 世界販売台数は、コロナ禍で同20.8%減の57万8000台となったが、第2四半期の3カ月では同11.5%減と減少幅を縮めた。4~9月の米国販売は、SUVの新型「CX-30」の投入による純増効果などで同1.3%減まで回復し、中国販売も新型車効果で同7.0%増となった。通期の台数見通しは、7月発表の数値を据え置いたものの地域別の台数を米国で5000台増、中国で5000台減とした。

 営業損益は第1四半期の453億円から第2四半期で76億円まで赤字幅を縮め、藤本常務執行役員は「想定以上に回復している」と手応えを示した。