日産自動車は5日、新型ピックアップトラック「ナバラ」を発表した。事業構造改革「ニッサンネクスト」で掲げる12の新型車のうちの一つ。安全技術を拡充するとともに、オン・オフロードでの走行性能を向上した。12月にタイで販売を開始し、オーストラリアやメキシコ、南米などでも順次販売する計画。

 新型ナバラは「頑丈」をデザインテーマに、過酷な環境下での使用を想定して造った。堅牢なフロントグリルやC字型のヘッドランプデザインを採用するなど、無骨で大胆さを強調する。

 安全面では、衝突回避を支援するインテリジェントエマージェンシーブレーキに加え、2台前を走る車両を検知するインテリジェントFCWを搭載する。4輪駆動モードを設定して低速走行した際に周囲の障害物を確認できるオフロードモニターも新たに導入した。

 車体はリアアクスルの強化や荷台スペースの拡大により積載可能重量を向上させた。新開発のステアリングラックの採用により、様々な速度域での操縦性を高めたほか、サスペンションの設定変更により振動低減や静粛性向上に貢献する。新スタイルパッケージ「PRO-4X」を設定した。