電子情報技術産業協会(JEITA、石塚茂樹会長)は、5G(第5世代移動通信規格)をはじめとする高度な情報通信インフラを活用して企業のデジタルトランスフォーメーション実現を目指す「5G利活用型社会デザイン推進コンソーシアム」がこのほど発足したと発表した。

 コンソーシアムには、150社・団体を超える企業が参加しており、自動車業界からもホンダやデンソー、JVCケンウッド、アルプスアルパインなどもメンバーとなっている。JEITAが事務局を担当する。

 コンソーシアムでは、まずインフラ整備が本格化している5Gに着目し、高度通信インフラを使ったビジネス領域の拡大や、研究開発の面で、業界や業種の枠を超えた連携を推進する。

 コンソーシアムの傘下に5G導入のボトルネックや新たなサービスモデルを検討する「利活用」、5Gに関する基本的な情報や特徴、税制を整理するとともに情報発信する「普及」、5Gの事業化や制度要望に活用できる情報を収集する「調査」の3つのワーキンググループを設置する。

 コンソーシアムの座長に就任した東京大学大学院の森川博之教授は「5Gは将来やこれからの社会を深く洞察し、強い思いを持って皆で作り上げるものであり、幅広い業界、業種のメンバーが集い、ユーザー自らが目的に合わせて主体的に活用を考えることが重要」とコメントしている。