日本自動車工業会(自工会、豊田章男会長)が31日に公表した7月の自動車輸出台数は、前年同月比34・6%減の29万1171台だった。新型コロナウイルスの影響で仕向け地の需要が縮小しており、依然として低水準ではあるが、減少幅は6月(51・8%減)と比べて改善した。

 地域別で改善傾向が目立ったのは北米だ。6月は同65・2%減だったが、7月は同14・8%にとどまった。米国で在庫の解消が徐々に進んでおり、輸出車両の増加につながったとみられる。アジア、アフリカ、大洋州も減少幅は縮まった。一方、欧州や中近東は6月よりも落ち込みが大きかった。車種別では乗用車が同33・0%減、トラックが同49・3%減、バスが同53・8%減だった。

 同日発表した20年上期(1~6月)の国内生産台数は同27・2%減の362万635台だった。三菱ふそうトラック・バスが生産実績を開示していないため商用車は参考値となる。