スマートルームミラー「SRM-1」
イノベイティブ販売本社で日刊自動車新聞用品大賞2020の表彰式を実施
安全サポート部門賞を受賞した

 ポータブルナビゲーションやスマートルームミラーなどのカーエレクトロニクス関連製品などの企画販売などを手がけるイノベイティブ販売。日刊自動車新聞用品大賞2020において、ドライブレコーダー機能を搭載したスマートルームミラー「SRM-1」が安全サポート部門賞を受賞した。あおり運転による事故報道などを受けて、販売が急増するドライブレコーダーとスマートルームミラーを掛け合わせた製品だ。青柳社長は「市販メーカーとして工夫し続けていきたい」と考えている。

ニーズが高まるスマートルームミラー

ー安全サポート部門賞を受賞した
 「創業以来、カーナビを中心にカーエレ製品を扱ってきて、2年ほど前からスマートルームミラーの取り扱いを開始した。おかげさまで、販売も好調で、多くの方々に使っていただいている。さらに、こういった賞を受賞するのは初めてのことで、とてもうれしく思う。カーナビゲーションを扱っている中で、当社として安心安全に関わる製品を手がけることは当初は想像していなかった。ただ、お客様からの要望や世の中のニーズもあってドライブレコーダー機能を搭載したスマートルームミラーの開発を決めた」

ー苦労した点は
 「こんなものを作りたいという思いと安全面を確保しなければならない点を両立させるという意味で、理想と現実とのギャップに苦労した。あおり運転による事故報道を受けて、安心安全へのニーズは年々高まっている。世の中に役に立つ製品づくりは社会貢献にもなる。だからこそ、きちんとしたものを作って世に出したかった」
 「開発面で最も苦労したのはこの製品の一番のウリでもある、リバース連動機能だ。後進時のリヤカメラアングルを任意の角度に調整可能にすることで、障害物を見逃すことなく映し出す。例えば通常走行時は後方車両を表示する角度に、後進時には一般的なバックカメラと同じように下向きの角度に調整することができる。コンパクトカーやミニバンなど装着車両関係なく、最適なポジションを探し出すことが難しかった」

市販メーカーとして純正品ではできない製品づくりを

ーカー用品に新たなジャンルを生み出した
 「次の一手は、売れるものは、お客様が求めているものは何なのかーは、各社が迷い悩むところだろう。その中で、セーフティーとドライブレコーダーの組み合わせは、ユーザーが求めている点と合致すると考えた。安全性と視認快適性を訴求していきたい」

ーターゲットユーザーは
 「ファミリー層を中心に多くの方々に使っていただきたい。スマートミラーは純正の場合は高級車に装着されていることが多い。市販でこういったものを装着できることで、満足感などを多少なりとも提供できるのではないかと期待している。今後は高齢者の中には視力の衰えなどによる誤認識に悩む方もいるため、デジタルとリアルのタイムラグをできるだけ解消し、見える景色のスピードを実際に見えるもの同等にまで引き上げたい」
 「知識があれば取り付けやすく、シガーソケットからでも電源が取れるため、中古車販売店などでプラスアルファの提案をしていただければうれしく思う。中古車両を購入した人もきっとドライブレコーダーを装着する人は多いと思う。STARVISを搭載し、夜間の映像も鮮明に記録するほか、白飛び・黒つぶれを抑えるWDRを搭載していることなどを訴求していきたい」

ー今後の製品開発について
 「安心安全に関わるような社会貢献ができる製品づくりに取り組みたい。足元としては、あおり運転対策としてドライバーに通知できるような危険回避の仕組みを搭載したいと考えている。市販メーカーとして、純正品ではできない製品づくりをして生き残っていきたい。不便さやより利便性を求めるユーザーの気持ちをすべて埋めることはできないが、多少は埋められて、便利になるようにプロダクトしていきたい」