スズキが3日に発表した4~6月期の連結業績は、新型コロナウイルスの影響で減収減益となった。売り上げがほぼ半減したものの、黒字は維持した。通期見通しは、主力のインド市場がコロナ感染拡大局面にあることから、合理的な算出が不可能として公表を見送った。

 四輪車の世界販売は同64・3%減の26万3千台となり、その内、インドは同82・1%減の6万6千台と大幅に落ち込んだ。

 営業利益増減要因としては、販売減など売上構成変化などが1319億円のマイナスとなった。当期純利益ではロックダウンによる工場操業停止に関わる固定費相当額の損失154億円を計上した。セグメント別収益では、四輪事業がかろうじて黒字を確保したものの二輪事業は30億円の損失。マリン事業他が42億円のプラスとなり、二輪のマイナスをカバーした。

 20年3月期に最終年度を迎え今年度からスタートする予定の中期経営計画は、通期見通し同様に公表を見送った。