中国汽車工業協会が10日に発表した6月の新車販売台数は、前年同月比11・6%増の230万台となった。6月の販売台数として過去最高を記録し、4月から3カ月連続でプラスとなった。

 乗用車は同1・8%増の176万4千台で前年実績を上回ったが、前月の伸び率(同7・0%増)に比べて鈍化した。同協会によると、中国全体の景気が回復に向かい、インフラプロジェクトの加速や政府の支援策推進により、自動車需要も改善傾向にあるという。

 6月の新車販売台数は前月(同14・5%増)に続く2桁成長となった。乗用車販売は前年実績を上回ったものの、増加率は5・2㌽減少。SUVは前年比で2桁増となった一方、セダンとMPVはマイナスが続く状況だという。

 商用車の販売台数は同63・1%増の53万6千台だった。インフラプロジェクトが活発化し、トラックを中心に販売をけん引した。

 新エネルギー車(NEV)の販売台数は同33・1%減の10万4千台だった。

 1~6月累計の新車販売台数は前年同期比16・9%減の1025万台で、乗用車は同22・4%減の787万台、商用車は同8・6%増の238万台だった。