日本精工は2日、電動射出成形機用ボールねじの耐久試験機1号機が日本トライボロジー学会の「トライボロジー遺産」に認定されたと発表した。同試験機は、射出成形機の送り駆動に使うボールねじの耐久性向上を図るため1990年に製作。試作品の評価から改良までが可能になり、射出成形機の性能向上や産業機械の電動化の発展に貢献したと評価された。トライボロジー遺産への認定は、転がり軸受けの第1号設計図に続いて二つ目となる。

 日本トライボロジー学会は56年に、トライボロジー(相対運動をしながら互いに影響を及ぼしあう二つの表面の間におこるすべての現象を対象とする科学技術)に関する技術の向上を目的に設立された。