日本電産は、中国の吉利汽車(ジーリー)が発表した新型電気自動車(EV)にトラクションモータ―システム「E―アクスル」が採用されたと発表した。E―アクスルは、モーターやギア、インバーターを一体化したことで小型化を図ったのが特徴。今回採用されたのは150㌔㍗モデルで、昨年5月からジーリー向けに開発を始めた。

 採用された「Ni150Ex」は、最大システム出力トルクは3100ニュートン㍍で、重量は91㌔㌘。永久磁石と同社独自のモーター油冷構造を生かした軽薄短小モーター構造などを取り入れたことで、動力性能や音振性能の向上を図った。

 E―アクスルは、50㌔㍗~200㌔㍗まで対応する5モデルをラインアップし、「世界で98%の車両セグメントをカバーする」(同社)。同社は、E―アクスルを軸に2030年にEV用駆動モーター市場の世界シェア35%獲得を目指す。