日本製鉄は8日、室蘭製鉄所(北海道室蘭市)と九州製鉄所八幡地区(北九州市小倉北区)の高炉2基を7月上旬以降に休止させると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大による自動車などの需要減少に高炉の休止で対応する。これにより、新型コロナの感染拡大以前からの休止高炉も含めて計6基の高炉を休止させることになる。

 今回休止させるのは室蘭製鉄所の第2高炉と九州製鉄所八幡地区(小倉)の第2高炉の計2基となる。室蘭製鉄所の高炉は改修工事で8月に予定していた休止を前倒しして行う。 また、九州製鉄所の高炉は構造対策の一環で9月末をめどに完全休止させる予定だったものを早めて休止させる。

 今回の2基のほかにすでに、4月に東日本製鉄所鹿島地区(茨城県鹿嶋市)の第1高炉と関西製鉄所和歌山地区(和歌山市)の第1高炉を一時休止し、5月中旬以降にも東日本製鉄所君津地区(千葉県君津市)の第2高炉を一時休止させる予定となっている。