ジェームス・カフナー氏

 トヨタ自動車は25日、ディディエ・ルロワ副社長(62)が退任し、先進技術カンパニーのシニアフェローとトヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント(TRI―AD)の最高経営責任者(CEO)を務めるジェームス・カフナー氏(49)=写真=が取締役に昇格する人事を内定したと発表した。6月の株主総会後を経て正式決定する。

 カフナー氏は米グーグルから2016年1月にトヨタへ転じ、米トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)のCTO(チーフ・テクノロジー・オフィサー)を務めた後、TRI―ADのCEOと先進技術カンパニーのシニアフェローを兼務している。取締役及び執行役員としては、現職に加え、ソフトウエアの開発や研究成果の製品化を主導するチーフ・デジタル・オフィサーを務める予定だ。

 ルロワ副社長は取締役を退任するものの、トヨタ・モーター・ヨーロッパ(TME)会長職には引き続きとどまり、欧州事業全般を担当する予定という。

 このほか、先進技術カンパニーのエグゼクティブフェローとTRIのCEOを務めるギル・プラット氏(58)をチーフサイエンティスト兼エグゼクティブフェロー、TRIのCEOとし、事務業務部やKD事業部などを統轄する宮﨑洋一執行役員(56)をアジア本部長に、中田佳宏アジア本部長を事務業務部や営業業務部などの統括に充てる担当変更も決めた。