住友化学本社

素材各社が感染拡大している新型コロナウイルスでの対策に乗り出している。
住友化学は2日から2週間、昼勤勤務者を対象に、コアタイムを設けないフレックスタイム制を活用した時差出退勤や、有給休暇の取得、ストック休暇の特例取得を奨励。自宅での勤務が可能な社員については在宅勤務を可能とする。

中国の湖北省と浙江省温州市、韓国の大邱市と慶尚北道清道郡への出張を全面禁止し、海外出張は原則延期とする。中国、韓国大邱市と慶尚北道清道郡から帰国した社員は14日間の自宅待機とする。

また、同社グループが開催するグローバル会議は中止にするとともに、日本国内での50人以上の会議は原則、延期を検討する。職場の大半が参加する懇親会は中止するとともに、会社厚生施設での10人以上の懇親会などは自粛する。

三井化学は本社汐留地区で働く派遣社員を含む在勤者約1300人について3月4日から19日まで、原則在宅勤務とする。業務上、出社が必要な場合、職場ごとに調整し、出社する場合でもフレックスタイム制度を活用して時差出勤する。本社汐留地区以外の社員については今後、状況を見て判断するとしている。

三菱マテリアルは2日から当面の間、本社地区オフィスに勤務する全従業員約1500人を対象に原則、在宅勤務とする。業務の関係で出社する場合は、所属長の許可で認めるが、時差出勤やフレックスタイムを活用して感染防止に努めるよう求める。国内出張、海外出張ともに不急のものは延期とし、会議や研修会の開催や参加も見合わせる。来客についても不急のものは延期する。

ランクセスは一時的に勤務体制を変更、製造工場を除く国内3カ所の事業所の従業員に対して在宅勤務を推奨している。会合などについては電話会議などリモート会議を推奨するほか、不要不急の海外渡航や出張も自粛する。新しい状況が確認されるまで継続する。