ハスラーとワゴンRに搭載する「R06D」

 スズキがエンジンの不具合で製造を停止していた「ハスラー」と「ワゴンR」の自然吸気(NA)モデルの生産を19日に再開した。約1カ月ぶりの生産再開となる。ピストンの摩擦を低減するコーティングの生産工程に不適切な箇所があったため、管理方法を見直した。生産停止前に出荷した車両の市場措置は今後検討する。

 不具合があったのは、1月20日に発売した新型ハスラーと一部改良したワゴンRに搭載するNAエンジン「R06D」。カラカラと異音が発生する不具合が発覚し、1月24日に湖西工場(静岡県湖西市)の生産ラインを止めた。「走行に異常をきたす問題ではない」と判断し、生産済みの車両のうち不具合が無いことを確認できた車両は31日に出荷を開始する一方、その後も原因の解明を続けていた。

 今後、生産停止による影響を軽減するため、両車種の生産ペースを引き上げるものの、年度内の予定生産台数には届かない見通し。両モデルは、ハスラーで月6千台、ワゴンRシリーズで月1万台の販売を見込む主力モデルであるだけに、スズキの国内四輪事業や販売会社の業績に一定の影響を与えそうだ。