スズキが1月に発売した新型SUV「ハスラー」の一部モデルの生産を5日までに停止したことが分かった。NA(自然吸気)エンジンを搭載したモデルで、走行中に特定の条件で異音が発生する不具合が判明したため。「安全性には問題がない」(スズキ)としているが、一部の販売現場では納車済みの顧客に対して車の使用を控えるように呼びかける動きも出ている。

 不具合が出たエンジンは、ハスラーから採用を開始した「R06D」。従来型と比べてストロークを長くしたほか、1気筒あたり2つのインジェクターで燃料を微粒子化する「デュアルインジェクションシステム」や燃焼温度を抑制する「クールドEGR(排出ガス循環装置)」を同社として初採用し、燃費を高めたエンジンだ。1月20日の発売以降に順次納車していたが、不具合が発覚し、NAモデルの生産、出荷を停止。その後、生産済み車の中で問題が無いと判断された一部のNA車は出荷を再開した。生産拠点は静岡県湖西市の湖西工場。

 新型ハスラーの月販計画はモデルサイクル全体で平均6千台。現時点での具体的な受注台数は明らかになっていないものの、発売直後は月1万台以上の販売も見込めるスズキ陣営期待の新型車だ。特にNAはターボよりも選択率が高く、重要なモデルとなる。