トヨタ紡織は欧州子会社が詐欺被害で最大40億円の資金が不正に引き出されたと発表した。2020年3月期の通期業績見通しを修正する可能性がある。

同社によると欧州子会社が8月14日、虚偽の指示で資金を流出。その後、指示が不正なものであることに気付いたとしている。被害額は最大約40億円。

同社は詐欺の被害を受けた可能性が高いと判断、弁護士などによるチーム体制を組織し、現地の捜査当局に通報した。捜査には全面的に協力するものの、捜査上の機密保持のため、詳細は公表できないとしている。

同社の2020年3月期通期業績見通しは当期利益が290億円と予想しているが、修正する可能性を検証している。