ルノー、日産自動車は6月20日、グーグルで自動運転の開発を手がけているウェイモとドライバーレス・モビリティサービスに関する独占契約を締結したと発表した。3社は今後、フランスと日本でドライバーレス輸送サービス事業の実現可能性を検討する。

ウェイモは米国の公道で1000万マイル以上の自動運転走行を達成しており、2018年12月からは地域と利用者限定ながら一般の乗客を乗せて、ドライバーレスのタクシー配車サービスを展開するなど、自動運転開発で世界トップレベルにある。

ウェイモもFCA(フィアットクライスラーオートモビルズ)、ジャガー&ランドローバーと自動運転領域で提携しているが、ドライバーレス・モビリティサービスの事業化に向けては提携相手をルノー・日産アライアンスに絞り込み、実用化を急ぐ。

3社それぞれの強みを持ち寄り、ドライバーレス・モビリティサービスを事業化する上での採算性や法規面の課題を共同で調査する。

まずルノーと日産それぞれのホームマーケットである、フランスと日本で、ドライバーレスモビリティ事業の可能性について検討し、その後、中国を除く他の市場でも検討する。

また、ルノーと日産は、事業化の検討を進めるため、ドライバーレスモビリティサービスに特化した合弁会社を、フランスと日本にそれぞれ設立する予定。

3社は今回の提携合意は、長期的で収益性のあるドライバーレスモビリティサービス事業を開発する第一段階になるとしている。

ウェイモのジョン・クラフチェックCEOは「グローバルに事業展開しているアライアンスと、フランス、日本、その他の国で、人とモノの運搬を安全に行うための革新的なモビリティソリューションの提供が可能となることを期待している」としている。