トヨタとスバルが共同開発するEV専用プラットフォーム(イメージ)

トヨタ自動車とスバルは6月6日、中・大型車向けの電気自動車(EV)専用プラットフォームと、このプラットフォームを使ったCセグメントのSUVのEVを共同開発することで合意したと発表した。開発EVはトヨタブランド、スバルブランドで2020年代前半に市場投入する。トヨタ、スバルともにEVでは出遅れており、両社の知見を融合して短期間、効率的にEVのラインナップを拡充する。

共同開発するEVの生産は今後協議して決めるが、1カ所で集中生産して相手先に供給すると見られる。トヨタがマツダなどと開発している電動化技術と、スバルのAWD(全輪駆動)技術などを持ち寄り、競争力の高いEVの開発を目指す。

共同開発するEV専用プラットフォームは、CセグメントからDセグメントクラスのセダン、SUVなど、複数の車型に応用できるほか、効率的な派生車にも展開できるものにする。

スバルは共同開発するCセグメントのEVを米国を中心に主要市場に投入する予定だ。

トヨタとスバルは2005年に提携し、2012年にはFRスポーツモデル「トヨタ86」と「スバルBRZ」を共同開発したほか、2018年にはスバルがトヨタのハイブリッド技術を活用してプラグインハイブリッド車「クロストレック ハイブリッド」を米国市場に投入。開発・生産領域で協業してきた。

スバルはトヨタとマツダ、デンソーが設立したEVの基盤技術開発会社に参加しているものの、EVを自社開発する計画だった。短期間に効率的にEVを開発するため、トヨタと協業することにした。