いすゞ自動車は13日、液化天然ガス(LNG)の大型トラックを、環境優良車普及機構(LEVO)経由で運送事業社に無償で貸与し、6月上旬から国内初となるモニター走行を開始すると発表した。2019年3月末まで行われるモニター走行で得られた情報などを基に、量産モデルの検討を進めていく考えだ。

 今回の大型LNGトラックは、圧縮天然ガス(CNG)の「ギガCNG車」をベース車に開発・製作した。満充填での航続距離は1千キロメートル以上を確保し、同クラスのディーゼルエンジン(DE)車同等とした。約500~600キロメートル走るCNG車のほぼ倍となる。CO2排出量は高速道路走行の場合、DE車と比較して約10%削減できるという。

 いすゞは、環境省の「大型LNGトラックおよび最適燃料充填インフラの開発・実証事業を受託し、大型LNGトラックの開発を進めてきた。共同実施者はインフラ整備を担うシェルジャパンとLEVO。モニター走行する運送事業社2社にそれぞれ1台貸し出す。またLNGを充填できる日本初のステーションも大阪市住之江区に開設される。