ニデックは9月29日、岸田光哉社長(66)が同日付で辞任したと発表した。岸田氏の辞意を同日開いた臨時取締役会で受理したとしている。後任の社長には専務執行役員最高技術責任者(CTO)の戒田理夫氏(70)が就いた。
岸田氏の辞任の経緯について同社は、「旧執行体制下における行為を再評価する中で、財務報告に関し必ずしも適切とは言いかねる言動があった」と説明。「新しいガバナンス体制の下で、従来よりも高いレベルでの倫理観が期待されている」ことなどを総合して今後の経営体制を議論する中、同氏から辞意が示されたとしている。
後任の戒田氏はグループ会社トップを経て2024年4月からニデックの専務執行役員CTOに就いていたほか、会計不正を受けて社内に設置した「ニデック再生委員会」の副委員長を務めていた。選定に当たり、指名委員会において第三者機関によるアセスメントや面談を実施したとしている。
代表権を有する岸田氏の辞任に伴い、南井正之取締役常務執行役員(57)が代表を務める。非取締役の戒田氏は臨時株主総会を経て代表取締役となる予定。CTO職は継続する。
ソニー出身の岸田氏は22年にニデック入りし、創業者の永守重信前名誉会長の後継者候補として、車載事業本部長や副社長を経て24年4月に社長に就任。不振に陥ったeアクスル事業の見直しなどを進めた一方、25年以降に相次いで発覚した会計不正や品質不正にも対応。永守体制の一員として「重く受け止めて反省している」としつつ、自身の進退については「グループ最高責任者として陣頭に立って責任を果たす」と繰り返し説明していた。
戒田理夫氏(かいだ・みちお) 1979年3月関西大学工学部卒業、同4月リードエレクトロニクス(現ニデックアドバンステクノロジー)入社、93年6月取締役、96年6月常務、2001年6月専務、03年4月社長、18年4月会長などを経て24年4月ニデック専務執行役員CTO。1956年9月15日生まれ、70歳。愛媛県出身。
南井正之氏(みない・まさゆき) 1991年3月京都大学経済学部卒、同4月トヨタ自動車入社。24年7月東芝ライフスタイル入社、25年1月ニデック入社。同4月執行役員最高コンプライアンス責任者兼最高人事責任者、26年4月常務を経て26年6月より取締役常務。1969年3月25日生まれ、57歳。愛知県出身。
(2026/9/29更新)




















