JFEスチールは国内鉄鋼需要の減少に対応するため、自動車向けなどの薄板事業を再編すると発表した。東日本製鉄所・京浜地区の酸洗ラインを2026年度末に休止し、酸洗材の製造は東日本製鉄所の千葉地区と、西日本製鉄所の倉敷地区と福山地区に集約する。また28年9月末をめどに京浜地区の溶融亜鉛めっきライン(第4CGL)などの薄板関連設備を休止し、溶融亜鉛めっき鋼板は福山地区、冷延特殊鋼は千葉地区にそれぞれ製造を集約する。
同社は長期ビジョン「JFEビジョン2035」と第8次中期経営計画で、国内生産体制の再構築を掲げていた。国内の鉄鋼需要は今後も減少する見通しで、製鉄所の生産能力が余剰になるため、京浜地区の酸洗ライン、第4CGLなどの薄板製造設備を休止する。
今回、千葉地区、倉敷地区、福山地区の製鉄所で生産する品種を集約することで稼働率を向上。生産体制を強靭(きょうじん)化し、生産効率とコスト競争力の向上を図る。京浜地区は東日本で厚板と鋼管を中心に製造する拠点として他地区から供給される半製品を活用して建材向けやエネルギー・インフラ向けの鋼板を製造する。
休止する京浜地区の設備の従業員は地区内で配置転換する。生産体制の再編について、従業員や取引先に対して「丁寧に説明し、誠実に対応する」としている。
同社では、国内生産体制をスリム化するとともに、高付加価値品へのシフトや成長分野への対応力を高めるなどして“稼ぐ力”の強化を目指す。













