ヤマハ発動機、絶版車向け補修部品を復刻 メンテノウハウなども共有し文化醸成

  • 自動車メーカー
  • 2026年4月13日 11:30

ヤマハ発動機が絶版車向け補修部品を復刻する「ヘリテージパーツ」の供給や、旧車の修理を支援する活動を始めた。取り組みの第1弾として1980年代の名車「RZ250」の外装樹脂部品を試作した。今後もヤマハ発を象徴するモデルに絞って復刻する部品の選定を進めていく。国産旧車の価値が見直される中、復刻部品を自ら手掛ける動きが四輪車メーカーに広がっている。ヤマハ発も復刻部品事業を導入口に旧車の愛好家との接点を広げ、顧客のロイヤルティー(忠誠心)とブランドイメージの向上につなげる。

復刻部品の少量生産やパーツ供給に取り組む「アイコニックコレクション」のプロジェクトをスタートさせた。第1弾のRZ250向け外装部品は樹脂製のサイドカバーとテールカウルの2点。同車は、最後の2ストロークエンジンスポーツとして、40年以上経った今も中古車市場で人気を博している。また、同車を投入した当時は車体の軽量化のために外装部品の樹脂化が本格化した技術転換点であり、部品復刻の技術を検証する狙いもあった。

当時の設計図面を解読し、現存パーツをスキャンしたデータを基に金型を完成させた。サイドカバーの表面加工では当時の図面に記載されていたシボ加工の再現にも挑戦した。

RZ250の外装パーツの販売時期は未定だが、新たに起こした金型を活用し復刻部品を市場投入する計画だ。第2弾以降の候補については外装部品に限定せず、エンジン部品や電装、サスペンションなど多様なカテゴリーから検討するが、80年代の二輪車文化や技術的背景などを加味して機種を選定していく。

ヤマハ発では、復刻部品の供給にとどまらず、部品の互換情報やメンテナンスノウハウ、部品設計情報のサードパーティーへの開示など旧車に関する情報発信を強化していく。プロジェクトを主導するカスタマーエクスペリエンス事業部企画戦略部シニアストラテジーリードの西村慎一郎氏は「ヘリテージの全体的な文化を採り込んで、どういったニーズがあるか把握していきたい」と話した。

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