ソフト99コーポレーションは17日、MBO(経営陣が参加する買収)による株式の非公開化に向けたTOB(株式公開買い付け)の終了日について、予定していた9月19日から10月2日に延長すると発表した。
旧村上ファンド出身者が設立した投資ファンド、エフィッシモ・キャピタル・マネージメントは、ソフト99に対するTOBを9月16日に開始。ソフト99のMBOについて、「少数株主の利益の保護に強い懸念がある」と主張している。
ソフト99は今回のエフィッシモによるTOBについて、「当社の企業価値の向上に資するものであるか、当社の一般株主にとって公正なものであるかといった点について慎重な検討を行う」として、株主の判断を尊重する姿勢を示している。
とはいえ、ソフト99の買い付け価格は1株2465円であるのに対し、エフィッシモは1株4100円と7割近く高い。ソフト99は、こうした価格差も考慮し、TOB実施期間の延長に踏み切ったとみられる。今後は、こうした価格差を株主がどう判断するかが焦点になりそうだ。
















