パイオニア、車載音響もSDV サウンド統合プラットフォームを開発 低コストで多様なニーズに対応

  • 自動車部品・素材・サプライヤー
  • 2025年9月3日 05:00

 パイオニアは、車載用「サウンド統合プラットフォーム」を開発し、2~3年後をめどに自動車メーカー純正品として採用を目指す。音楽信号を増幅する車載アンプに音質調整や音響効果などの機能を集約し、ソフトウエアで車種ごとの要求仕様に適合させる。ソフトウエア・デファインド・ビークル(SDV)の音響機器版で、納入後のアップデートにも対応させる。多彩な車室空間とAV(音響・映像)環境ニーズに応えつつ、製品の高付加価値化を狙う。

 車載AVシステムは、主に受信機や音源を持つヘッドユニット、音楽信号を増幅するアンプ、音質調整や音響効果を受け持つDSP(デジタルシグナルプロセッサー)、スピーカーなどで構成する。パイオニアはアンプにDSP機能を統合し、通信機能を加えて車載AVシステムの中核部品とする。車室の形状やスピーカーの数・位置の違いによるきめ細かい音質調整や音響効果はソフトで制御する。これまでは車種ごとに機能ごとのユニットを調整して組み合わせていた。カーAV大手としてのノウハウをソフトで発揮する。

 機能統合により、部品を組み合わせる方式と比べユニット容量、重量とも2~3割の削減が見込めるほか、適合開発のコストや工数を大幅に減らす効果も見込める。統合集積回路(IC)の性能を高めることで、ロードノイズを相殺する音をスピーカーから出したり、音響効果を広げたりもできる。

 また、SDVと同じようにハードとソフトを分離することで開発効率を高めたり、他社製ユニットと互換性を持たせたりすることも可能だ。無線更新技術(OTA)による機能更新にも対応させる。

 現在、開発を進めており、2027~28年をめどに欧米や日本の自動車メーカーへ売り込んでいく。

関連記事