BMW、米国EV生産に2500億円投資 エンビジョンAESCと電池供給契約 近隣に工場新設

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  • 2022年10月21日

 BMWグループは19日、米国での電気自動車(EV)の生産に17億ドル(約2542億円)を投資すると発表した。同国南東部のサウスカロライナ州スパルタンバーグの工場にEV生産設備を導入するほか、工場近くの同州ウッドラフに電池の組立施設を設ける。車載電池はエンビジョンAESCと供給契約を締結。エンビジョンは工場近辺に年間30ギガワット時の生産能力を持つ電池工場を新設する。エンビジョンがBMWに車載電池を供給するのは初めて。

 BMWはスパルタンバーグ工場に10億ドル(約1495億円)、ウッドラフのバッテリー組立施設に7億ドル(約1047億円)を投資する。スパルタンバーグ工場はSUVブランド「BMW X」を生産しており、2030年までに6つのXモデルのEVを生産する。

 車載電池はエンビジョンAESCが供給する。エンビジョンはスパルタンバーグ工場またはバッテリー組立施設の近隣に年産能力30ギガワット時の新工場を建設する。同社がBMWに供給するのは従来品比でエネルギー密度が20%、充電速度が30%向上したバッテリーで、EVの航続距離を30%延長できるという。

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