優秀な兄を持つ弟「N-WGN」 全面改良で「我が道を行く」【詳細】

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  • 2019年7月18日 11:30

ホンダは7月18日、軽自動車「N-WGN(エヌワゴン)」「N-WGNカスタム」をフルモデルチェンジして8月9日に発売すると発表した。2017年9月の全面改良に合わせて一新した「N-BOX(エヌボックス)」のプラットフォームをベースに専用設計し、「日常生活での使いやすさ」を徹底的に追求して開発したという。国内新車市場でトップの販売台数を快走するN-BOXと比べて、今ひとつ冴えないN-WGN。開き直って開発した新型車は存在感を示せるか。

「ライバルに勝つためではなく、どう使いやすくするかにこだわって開発した」―新型N-WGNの開発で重視した点を聞かれた開発責任者の本田技術研究所の古館茂氏は言い切る。兄弟モデルであるN-BOXが全面改良前のモデル末期でも、国内軽自動車でトップの販売規模なのに比べて、N-WGNは、軽ハイトワゴン市場でシェア5位にとどまっている。古館氏は「N-BOXは最初から人気だったわけではなく、口コミなどで徐々に人気がでていった。だから新型N-WGNでも他社を参考にすることはせずに、それよりそう使ってもらえるかにフォーカスすることにした」と、N-BOXやライバル車に振り回されることなく、開き直って独自の視点で開発したという。

N-WGNの開発現場には、買い物用カートや買い物カゴ、灯油のポリタンク、観葉植物など、日常生活で使用するグッズを数多く取り揃えた。開発した車両のトランクに実際に積載するなどして、使い勝手を試すためだ。これらによって新型N-WGNで生み出したのが低い床のラゲッジルームだ。N-BOXのプラットフォームをベースに、燃料タンクを前席下に収納したセンタータンクレイアウトを採用、広い室内空間と使い勝手のよい荷室を実現した。

荷室の低床化でペットボトルやビールケースなど、重い荷物を少し持ち上げるだけで荷室に積載できる。荷室をボードで仕切ることで上段と下段に荷物を積み込める。上段はスーパーの「マイバスケット」の高さに設定した。

リアシート下やフロントシートバック、センターコンソールなどには、使いやすい場所に、使うシーンを想定した収納スペースを配置した。

運転のしやすさにもこだわった。運転席のペダルを「奥に踏み込む」位置に配置した。運転席ハイトアジャスターの上下にできる幅を50mmに拡大、大柄の人も小柄の人も「ちょうどいい姿勢」をとれるようにした。前後に30mmステアリングを動かせるテレスコピック機構を、ホンダの軽自動車のステアリングで初めて採用した。アクセルペダルとブレーキペダルの位置を先代と比べて右側にオフセットすることで、自然な姿勢で操作できるようにした。

外観は丸目のLEDヘッドライトを採用することで、幅広さや親しみやすさと、先進性を演出。フロントグリルはセンサーが前方の歩行者やクルマを検知するのに必要な大きさの「口」を開けるものとし、機能性を重視した。

安全性能では、運転支援システム「ホンダ・センシング」を全タイプに標準装備する。歩行者事故低減ステアリングなどの8つの機能に加え、後方誤発進抑制機能、オートハイビームを装備。衝突被害軽減ブレーキは、軽自動車で初めて横断自転車や街灯のない夜間の歩行者を検知するなど、高精度化した。

リアバンパーに搭載した4つの超音波センサーが車両後方の障害物の接近を検知し、音とメーターディスプレイで警告するパーキングセンサーシステムを、軽自動車に初めて設定する。

下り坂などで、通常のブレーキ操作だけでエンジンブレーキを併用したスムーズな減速が行えるブレーキ操作ステップダウンシフト制御や、坂道で停止した際、ブレーキペダルから足を離しても自動的に停車状態を保持し、アクセルオンでブレーキを解除するオートブレーキホールド機能など、便利な機能を採用した。

価格はN-WGNのLホンダ・センシング、FFが133万9200円、N-WGNカスタムのGホンダセンシングのFFが151万2000円。

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