ホンダと三菱自動車は10月22日、四輪車の商品補完に関する覚書を締結したと発表した。両社の商品相互補完は初めて。三菱自がタイで生産する1トンピックアップトラック「トライトン」をホンダがOEM(相手先ブランドによる生産)調達し、東南アジアで2028年中に発売する。ホンダはタイで人気の高いピックアップトラックを品ぞろえに加え、同地域での販売増につなげる。三菱自は同車種を生産するタイ工場の稼働率を高める。
両社は24年8月1日に締結した戦略的パートナーシップの枠組みに基づき、商品補完を含めた協業の検討を進めてきた。今回の取り組みはその一環となる。
東南アジア市場では、比亜迪(BYD)など中国勢の参入により競争が激化し、ホンダも三菱自も厳しい販売状況が続いている。ホンダは「シティ」「CR-V」「シビック」などをタイやベトナム、マレーシア、インドネシアで生産しているが、25年度の生産台数は全拠点で前期実績を下回った。需要が大きいピックアップトラックを三菱自からOEM調達することで効率的に品ぞろえを拡充し、市場シェアの拡大につなげる。
三菱自はホンダへの商品供給により、タイ工場の稼働率を高める。タイ3工場の合計生産能力は25年度で38万6000台だが、同年度の実績は17万9000台にとどまった。販売の減少に伴って、第3工場を27年半ばに休止し、第1工場などに生産を集約する予定。ホンダ向けの生産を追加することにより、稼働率の最大化を図る。
両社は、今後も「(日産自動車を含めた)3社の商品や技術などを活用する戦略的パートナーシップの取り組みを進めていく」としている。



















