連載「整備業界の羅針盤 整備事業者アワード2026」(8)社会貢献領域ダイバーシティ賞 アイザワコーポレーション

  • 2026年10月22日 05:00
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アイザワコーポレーション(木村雅彦社長、群馬県伊勢崎市)は、外国人の顧客に対して母国語で自動車保険の必要性を伝えている。同社の営業エリアは外国人の労働者が多く、車に乗る人も目立つ。納得して保険に加入してもらうことで、安全・安心に暮らせる地域のコミュニティーづくりに貢献している。

この取り組みの背景には、8歳で来日した創業者の相沢正雄会長の経験がある。日本語が分からず、外国人であったこともあり、必要な情報やサービスを得られないなど、言葉の壁の中で生活していたという。車が必要になっても、この壁でローンを組むのが難しく、購入できるのは安価な車に限定された。しかも、車の故障時に使える保険のレッカーやレンタカーの特約を活用できなかったこともある。これを踏まえ、「車を売るだけで終わらせてはいけない」「言葉の壁によって不利益を受ける人を少しでも減らしたい」と考え、母国語での保険案内に力を入れた。

現在、日本語のほか、スペイン語、ポルトガル語、英語、ベトナム語に対応しており、車両販売は約90%、保険は約80%が外国人の顧客となっている。中には、維持費を抑えるために保険加入に難色を示す購入者もいるが、母国語で保険加入の必要性を話し、購入者自身の身も守れ、周囲も安心して生活を送れるように提案している。

また、伊勢崎市と三井住友海上火災保険との三者で〝安心・安全なまちづくりに向けた覚書〟も締結した。これを機に、外国人労働者を雇用する事業者向けにセミナーを実施するなど取り組みの輪が着実に広がっている。

木村社長は「ただ保険に入るだけとは全然違う」と指摘。外国人にも「母国語で説明すれば理解度は高い」と語る。

国内では今後も外国人労働者が増えるとみられる。このため、母国語で説明していくことがますます重要になるとみている。そこで、さまざまな言語に対応し、外国人を総合的に支援できる代理店を全国展開していきたい考えだ。

〈木村雅彦社長コメント〉

お客さまが安心して車を購入し、暮らしていくことができる地域づくりに貢献していきたい。一企業の取り組みから始まって、無保険車を減らす動きが広がっていけばよいと考えている。

(茅根 遥)

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