ヤマハ発動機は8月4日、2026年12月期の通期業績予想を上方修正すると発表した。売上高に当たる売上収益は期初予想から2000億円増の2兆9000億円、営業利益は同800億円増の2600億円、当期利益は同700億円増の1700億円とした。中東情勢を含む原材料高騰やOLV(アウトドアランドビークル)事業の構造改革の一過性費用などを織り込むものの、二輪車など各事業での販売増や価格転嫁、円安などで収益ともに期初計画を上回る見通しだ。
利益面では、通期で中東情勢を含む原材料価格のコストアップで748億円、OLV事業の構造改革で約120億円の減益を見込む。一方、販売影響で1339億円、為替影響で459億円の増益を見込む。
二輪車の販売台数見通しは、同32万2000台増の562万8000台に上方修正した。昨年、製造工程の不具合が発生したベトナムで同70%増を見込むほか、需要が旺盛なインドでは同29%増、フィリピンで同20%増と大幅な伸長を見込む。販売増により、モーターサイクル(MC)事業の売上収益は同1870億円増の1兆8670億円、営業利益は同590億円増の1930億円に上方修正した。
26年1~6月期決算は、売上収益が前年同期比17.2%増の1兆4979億円、営業利益が同88.6%増の1584億円、当期利益が同2.1倍の1139億円だった。MC事業の売上収益は同1.2倍の9643億円、営業利益は同1.9倍の1160億円だった。ベトナムやインドで台数が増加した。
また、7月28日に発生した熊本地震の影響で、熊本県内にある船外機工場の稼働を停止している。設楽元文社長は「対策チームを立ち上げ、現地の情報把握を進めている。大きな損傷はないが操業に時間がかかるので、夏季休暇後の稼働を目指したい」とした。

















