アステモと東北大、劣化プラスチックの強度を回復する技術を開発 リサイクル材料の品質向上などに貢献

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  • 2026年7月16日 05:00

アステモ(井上勝史社長CEO、東京都千代田区)は7月15日、劣化プラスチックの強度を回復するリサイクル技術を、東北大学大学院と共同で開発したと発表した。自動車部品関連の利用や、サーキュラーエコノミー(循環経済)への貢献が期待される。

プラスチックの再資源化と高機能材料の循環利用の重要性が高まる中、自動車分野では使用済み部品から回収した樹脂を再び同等用途で活用する「水平リサイクル」や、リサイクル材の高品質化・用途拡大が求められている。

一方で、リサイクル材の活用には回収量の確保に加え、使用過程での劣化に伴う品質低下が課題となっていた。特にコネクターなどに使われるポリブチレンテレフタレート(PBT)では、使用環境下での分子鎖切断による強度低下から、再利用時の品質確保が難しかった。

同社と東北大学大学院環境科学研究科は、劣化したPBTに添加剤の一種を加えることで、切断された高分子鎖を再結合させ、物性を回復する手法を開発した。低下した引張強度を元の材料に近い水準まで回復できることも実証した。さらに、配合量と配合手法を検討し、物性回復に有効な条件も見いだした。

「成果は、リサイクル材料の品質向上および用途拡大に貢献することが期待される」としている。同社は技術を応用し、自動車用電子部品の筐体などへのリサイクル材適用拡大や、リサイクル材の品質安定化による量産適用、循環型材料を前提とした製品設計への展開などを進める。

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