マツダは小型車「マツダ2」の国内販売を、7月にも終了する。国内への後継車種は当面、投入しない見通し。安価な小型車としてマツダの間口を広げる役割を担ってきたが、モデルライフの長期化により近年は販売が低迷していた。海外での生産と販売は続ける。
現行型は2014年に4代目「デミオ」として国内市場に投入。19年の一部改良で海外と同じ「マツダ2」に車名を変更した。消費税込み172万円からと、マツダの国内向けの登録車では最も安価な車両で、営業車などの法人需要もあった。ただ、日本自動車販売協会連合会(自販連、髙田靖久会長)によると、25年度の国内販売台数は2万3411台で、15年度(6万6187台)の約3分の1の水準まで落ち込んでいた。24年にはディーゼルエンジン搭載モデルの国内向け販売を打ち切っていた。
国内から撤退する一方で、メキシコ工場やタイ工場(フォード・モーターとの共同運営)での生産は続け、海外販売も継続する。また、欧州ではすでにトヨタ自動車「ヤリス」のOEM(相手先ブランドによる生産)供給に切り替えている。
国内市場向けではコンパクトカーは設定せず、今後はミドルサイズの「マツダ3」がエントリー車種の役割を担う。27年にはタイ工場で小型SUVを生産し、国内市場にも投入する計画がある。また、「ジャパンモビリティショー2025」では小型ハッチバック車のコンセプトカーを披露した。マツダは世界的にSUVの販売を強化しており、今後のエントリーモデルの位置付けが注目される。

















