日産自動車が英サンダーランド工場の稼働率向上を目的に、中国の奇瑞汽車(チェリー)と協議したと、英フィナンシャル・タイムズが4月16日に報じた。日産は同日、「サンダーランド工場の稼働を最大化する取り組みの一環で、将来に向けてさまざまな可能性を検討しているが、現時点で伝えられることはない」とのコメントを出した。日産は同工場を電気自動車(EV)の生産拠点として整備している。生産能力の有効活用に向け、他社との協業も視野に入れているとみられる。
サンダーランド工場は1986年に稼働し、現在では電動車の生産拠点としての役割を担っている。昨年発売した最新のハイブリッドシステム「第3世代eパワー」を搭載した「キャシュカイ」や、新型EV「リーフ」を生産している。2023年には英国政府の支援も受けて最大30億ポンド(約6300億円)を投じ、最新鋭のEV生産拠点として整備する計画を発表。日産が今月14日に発表した新型EV「ジューク」も同工場での生産を予定している。
一方、EVの販売減速に伴う稼働率の低下が課題となっていた。25年の生産台数は前年比3.9%減の27万3174台だった。調査会社マークラインズによると、生産能力は年間60万台で、稼働率は約45%と推定される。
チェリーは、日産が経営再建計画の一環として生産を終了する南アフリカ工場の取得も予定している。旧日産のスペイン・バルセロナ工場も、チェリーと地元メーカーの合弁企業が24年に取得した。
サンダーランド工場で受託生産がかなえば稼働率は高まる一方、生産効率などが課題になるとみられる。




















