日野自動車は1月29日、2026年3月期の営業利益予想を750億円と、25年4~9月期時点から100億円上方修正した。国内での値上げと為替の円安が追い風となった。保有していた台湾・和泰汽車株の売却益などで純利益予想も350億円、従来予想から積み増した。
25年4~12月期の純利益は305億8000万円と、同期として4年ぶりに黒字転換した。認証不正問題による和解金などの支出が区切りを迎えた。営業利益も海外の不採算事業の見直しなどで前期から4割近く増えたが、主要市場であるインドネシアとタイの市況低迷による販売減が307億円、利益を押し下げた。中野靖CFO(最高財務責任者)は2市場について、「回復の兆しは見えていないのが正直なところだが、どこかでは戻る。26年の早い段階であれば良い」と話した。国内販売台数は小型トラックの新型車への切り替え遅れにより、同25.4%減の2万3004台にとどまった。
26年3月期の世界販売見通しは10万8500台で、このうち国内は3万3000台とする前回予想を据え置いた。営業利益見通しは、値上げと米ドルなどの円安効果、固定費の削減効果を反映して積み増した。国内販売の状況について中野CFOは「価格改定効果がしっかりと出て、値引きをせずとも販売が続けられる確からしさが増したと考えている」と話した。


















