テスラジャパン、2026年も出店攻勢 新たに50店程度 拠点網拡大で販売増へ

  • 自動車流通・新車ディーラー
  • 2025年11月4日 05:00

 テスラジャパンの橋本理智社長は日刊自動車新聞などの取材に応じ、2026年に50店程度、新規出店する方針を明らかにした。テスラ車の展示や試乗の拠点となる「テスラストア」は25年内に30店を超える見通しとなっており、実現すれば26年末に全国で80店以上のネットワークになる。テスラの国内販売台数は店舗網の拡大とともに増加傾向にある。同社は出店攻勢を仕掛けることで、さらなる販売増につなげる狙いだ。

 10月31日に札幌市でメディア向けに開いた店舗取材・試乗会で、橋本社長が「(26年だけで)プラス50店、合計80店をターゲットに置いている」と話した。1年間で50店舗増を達成するためには、単純計算で1週間に1店舗のペースで出店していく必要がある。このため、店舗の開拓部門の担当者を増員するほか、外部の事業者とも連携して出店地を選定していく計画だ。

 足元でも、テスラ札幌を1日にオープンし、全国で25店舗とした。年内には30店を上回る計画を立てており、勢いが増していることが分かる。

 同社が店舗網の拡大を急ぐのは、拠点を増やすことに比例して販売の拡大に成功しているためだ。橋本社長が就任した24年7月以降、1年4カ月でテスラストアを3倍近くに増やした。テスラは販売台数を開示していないが、日本自動車輸入組合(JAIA、ゲルティンガー剛理事長)がまとめた1~9月の販売によると、テスラ車が大半を占める「その他」の台数は約8千台。24年までは年5500台前後で推移していたが、店舗が増えたことに伴って台数の伸びが顕著になっている。

 ただ、店舗数を急速に増やす中でも、1店舗当たりの販売効率を維持していきたい考え。橋本社長は「国内における1店舗当たりの販売台数は国内メーカーを含めてもトップ」としており、「このクオリティーを維持しながら大規模な店舗展開を進める」と言う。大型商業施設など集客数の多い場所への出店を積極化し、ネットワークの拡大をブランドの認知向上や試乗機会の創出につなげ、電気自動車(EV)市場のすそ野を広げたい考え。

 テスラストアはすべて同社が運営する直営店で、店頭スタッフの確保も進める。「1店当たり最低5人が必要で、250人増員する。直営以外は一切やらない」(同)としており、出店場所と人材の確保を急ピッチで進める計画だ。

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