中国汽車工業協会が10日に発表した3月の新車販売台数は、前年同月比43.3%減の143万台で、21カ月連続で前年実績を下回った。新型コロナウイルス感染拡大が猛威を振るった2月の同79.1%減に比べて落ち込み幅は縮小したものの、本格的な需要回復には至っていない。国や自治体は需要を喚起する政策を導入することで回復ペースを速める方針。
乗用車販売は同48.4%減、商用車は同22.6%減。日系メーカーでは、トヨタ自動車は同15.9%減、日産自動車は同44.9%減、ホンダは同50.8%減と、2月に比べて減少幅は縮小した。
新エネルギー車(NEV)の販売台数は5万3千台と前年同月比で53.2%減となった。電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の販売減が響いた。
中国国内では3月に感染症の流行が抑制されつつあり、企業の生産活動も徐々に回復している。大手23社の生産状況に関する調査によると、完成車の生産が再開に向かい、従業員の復帰率は86%に達したという。

















