ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン、長谷川正敏社長、東京都港区)は10月29日、欧州で全面改良した電気自動車(EV)のSUV「iX3」の日本仕様車の生産を2026年3月に開始すると発表した。同年後半に納車を開始する予定。国内のEV市場は伸び悩んでいるが、BMWは電動駆動システムや電子プラットフォームを刷新した新モデルで販売拡大を目指す。

新型iX3は、新世代EVの商品群「ノイエ・クラッセ」の第1弾だ。1960年代のヒット車の呼称で、同モデルから踏襲した縦型のキドニーグリルを採用した新しいデザインコンセプトを取り入れた。

ノイエ・クラッセ向けに開発した新世代の電動パワートレインは、円筒形のセルをパックにした108kWh(欧州仕様)の電池や2基の高出力モーターで構成。航続距離は805km(同)になるという。