日本自動車工業会(片山正則会長)が30日に発表した8月の輸出台数は、前年同月比1.3%増の29万7951台で、2カ月ぶりのプラスとなった。乗用車は同0.7%増の26万6466台と前年並み。トラックは同0.7%減の2万2603台、バスは同31.5%増の8882台だった。

 乗用車では、最大の輸出先である米国が同4.0%減の8万9825台、カナダが同38.4%増の2万1028台だった。カナダでは堅調な需要に加え、米国への〝報復関税〟回避のため、米国を介さず日本から輸出する対策が輸出台数を押し上げた可能性がある。北米全体では同1.9%増だった。

 乗用車のその他地域では、欧州が同18.5%増の4万6409台だった。中国は同3.8%減の1万2614台で、アジア全体では同5.9%増の3万3650台。

 7月の生産台数は同7.5%減の74万3521台で2カ月ぶりのマイナスだった。このうち乗用車は同8.7%減の63万1759台だった。部品の調達難による稼働停止などの影響とみられる。