同店舗のオープン式典にはBYDオートジャパンの東福寺厚樹社長が出席した。同社や都内の需要見通しなどを聞いた。

 ―志村モータースに期待することは

 「三多摩地域は戸建ての顧客が多い地域。自宅に駐車場があって200㌾のコンセントさえあれば電気自動車(EV)を充電できる環境で、潜在的にEVがフィットする顧客が多いのではと思う」

 ―どのような車種の需要があると見ているか

 「軽自動車の需要もある。東京都は軽自動車の割合としては低いが、総台数としては非常に多い。駐車場の問題もなく充電環境の整備に不安がない顧客が多いこの地域は、EVやプラグインハイブリット車(PHV)に向いている」

 ―日本市場に合わせた車種の展開は

 「スーパーハイトワゴン系が6割売れている。スライドドアがないとなかなか(厳しい)という状況で、日本のマーケットに合わせた車を開発している。エントリーモデル『ドルフィン』は299万円からで、軽自動車でドルフィンの価格を超えることは難しいが、買ってもらえる価格帯を目指す」

(織部 泰、廣石 真子)