チェコのペトル・フィアラ首相(左から2人目)らが出席し発表会が行われた

 トヨタ自動車は3日、チェコで電気自動車(EV)の生産を始めると発表した。トヨタの欧州工場でEVを生産するのは初めて。6億8千万ユーロ(約1180億円)を投資してコリーン工場を拡張。電池の組立やプレス、塗装工場を新設する。

 生産規模や車種は公表していない。トヨタ・モーター・ヨーロッパの中田佳宏社長は「工場のマルチパスでの生産能力が拡大し、直接雇用人数の増加と、部品の大半がチェコ国内で調達されることによるサプライチェーンへの好影響が期待される」と語った。

 トヨタは欧州市場でEVのラインアップを拡充する方針を示している。トヨタ車は2026年までに6車種、レクサス車は25年に3車種を投入するなどEVを14車種に増やす計画。トヨタは、欧州で新車販売に占めるEV比率を26年に20%、年間販売で25万台規模にする方針を23年暮れに発表している。