ホンダは、次世代半導体の量産を目指すラピダス(小池淳義社長)への出資が固まった。今年度後半に、数十億円規模を出資する見込み。次世代車開発の中で、半導体の安定調達につなげる狙い。

 ラピダスにはトヨタ自動車も出資しており、大手メーカー2社の参画により、ラピダスとしては量産時の納入先確保やさらなる顧客開拓が期待できそうだ。

 ホンダは、台湾積体電路製造(TSMC)と半導体調達で協業したり、ルネサスエレクトロニクスとSoC(システム・オン・チップ)開発で連携するなど、半導体分野にも注力している。新たにラピダスへ出資することで、半導体のサプライチェーン(供給網)を強靭化していく考えとみられる。