住友ゴム工業は、東北大学と共同で、放射光技術を活用した研究開発拠点を開設すると発表した。産学の強みを持ち寄り、材料解析の進化や新素材開発につなげる。
1日、東北大学国際放射光イノベーション・スマート研究センター内に「住友ゴム×東北大学 次世代シンクロサイエンス共創研究所」を設置。住友ゴムの放射光技術と東北大学の研究基盤を組み合わせ、材料解析や素材開発、環境技術の推進や人工知能(AI)活用のデータ解析に取り組む。設置期間は2028年3月末までの3年間。
両者はこれまでも複数の共同研究を手掛け、天然ゴム生合成メカニズムの解明などの研究成果を公表している。新組織の立ち上げにより、住友ゴムは「取り組みの範囲を広げ、さらに加速させていく」としている。