コスモエネルギーホールディングスのグループ会社である丸善石油化学は1日、千葉地区にあるエチレン製造装置を2026年度を目途に停止するとともに、住友化学との合弁会社である京葉エチレンに集約すると発表した。再編により京葉エチレンの稼働率アップを図る。
エチレンは、中国での大型装置の新設や生産能力の増強などで世界的に供給過剰の状態が続いているほか、国内のエチレン需要も低迷している。このため丸善石油化学と住友化学は国内のエチレン生産の最適化について検討してきた。
今回、両社が必要となるコストを合理的な割合で負担することを前提に、丸善石油化学の千葉地区にあるエチレン製造装置を停止。国内で最新、最大規模の京葉エチレンの製造装置に生産を集約することで合意した。これにより千葉地区のエチレン生産に関する固定費削減や二酸化炭素排出量削減につなげていく。